2011年7月21日木曜日

ティロサウルス Tylosaurus proriger


 
Tylosaurus proriger
ティロサウルス プロリゲル


北米
全長約11m(最大15m?)

白亜紀後期


白亜紀後期の海に繁栄した爬虫類・モササウルス類の中でも
最大級の種類の一つです。

今回のイラストは、2010年発表の"Convergent Evolution in Aquatic Tetrapods: Insights from an Exceptional Fossil Mosasaur"Johan Lindgren, を 基に、尻尾に三日月型のヒレのある復元で描いています。2010年の発表にある通り、三日月型の尾ヒレ説の基となる尻尾の曲がりが確認されているのはプラテカルプスですが、モササウルス類の中でも比較的原始的な部類のプラテカルプスにこの尾ビレがあるのであれば、進化型のティロサウルスにも尾ビレがあるだろうと仮定しています。

モササウルス類は、トカゲやヘビと同じ有鱗目に含まれるとされています。


 










 頭骨にも有鱗目としての特徴が表れています。また、上顎の口蓋内側にも口蓋歯といわれる歯が並び、左右に開く下顎と共に、獲物を飲み込むのに役に立っていたようです。



 















 (プラテカルプス頭骨 2010年きしわだ自然資料館特別展にて撮影
ティロサウルスではありませんが、特徴の分り易い画像と言う事で)

今回のイラストは、オズボーンによる有名な全身骨格図をベースに、尻尾の形状等を調整して描きました。手足のヒレに指の骨をトレースするような凹凸がある復元もありますが、各指の太さや、水中での活動の上での水流の影響を考慮すると、そのような凹凸が無い、という考えに従っています。
また、モササウルス類というとどれも同じようなプロポーションで描かれがちですが、頭部はもちろん、胴と尻尾の比率や手足のヒレにも違いがあり、それぞれに個性があります。ティロサウルスは、手足のヒレはモササウルス類の中では細長いオール状で、尻尾が長いタイプになります。

 
















 ティロサウルス全身骨格 国立科学博物館にて2008年撮影

 ティロサウルス(右)他、モササウルス類展示
(2015年・ペロー自然科学博物館にて撮影)

主な参考資料

・"Convergent Evolution in Aquatic Tetrapods: Insights from an Exceptional Fossil Mosasaur"
Johan Lindgren, Michael W. Caldwell, Takuya Konishi, Luis M. Chiappe 

・"Systematic and Morphology of American Mosasaurs"
Dale A. Russel

・"OCEANS OF KANSAS"
Michel J.Everhart

きしわだ自然資料館特別展「モササウルス」パンフレット
(小田隆氏による、最新に復元に基づき、かつ各モササウルス類のポロポーションが描き分けられた復元画が掲載されています)

(イラスト・文 ふらぎ

(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures」)

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