Barbourofelis sp.
中新世・北アメリカ
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ネコに似た食肉目の仲間ですが、ネコ科ではなくバルボウロフェリス科に属します。イラストは復元された全身の骨格を基に描いています。
顔などは大型のネコの様に描かれる事があります。しかし、頭骨を見ると、ネコよりも側面に位置する眼窩や発達した矢状稜など、ネコとは異なる特徴がある事が分かります。頭はそういった部分を意識しつつ描きました。
体は、非常にがっしりしていて筋肉質なのが骨格から分かるのでその様に描きましたが、特に根拠無く蹠行性にしてしまいました。複数の復元された組み立て骨格を見ると全て趾行性に見えます。
"The Big Cats and Their Fossil Relatives"という本に載っている復元画家・Mauricio Anton氏のイラストでは、Barbourofelisが蹠行性で描いてあるので、こちらには何か根拠となる説があるのかも知れません。
後付けな理由だと、がっしりした体付きから待ち伏せ型のハンターである事ははっきりしており、また獲物を抑え付ける力・短時間で仕留める犬歯を持っている為、走るスピードをそれ程必要としない蹠行性でもおかしくはないとも言えます。
でもこれは骨格を調べての話では無いので、復元と言うには苦しいかもしれません。
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参考にした資料
・"The Big Cats and Their Fossil Relatives: An Illustrated Guide to Their Evolution and Natural History"
Alan Turner, Mauricio Anton
・"After the Dinosaurs: The Age of Mammals"
Dnald R.Prothero
・"Barbourofelis (Nimravidae) and Nimravides (Felidae), with a description of two new species from the late Miocene of Florida"
(Journal of Mamalogy, Vol.62, No.1, 1981)
Jon A. Baskin
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(イラスト・文 meribenni)