2010年4月13日火曜日

バルボウロフェリス Barbourofelis sp.

Barbourofelis sp.
中新世・北アメリカ
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 ネコに似た食肉目の仲間ですが、ネコ科ではなくバルボウロフェリス科に属します。イラストは復元された全身の骨格を基に描いています。
 顔などは大型のネコの様に描かれる事があります。しかし、頭骨を見ると、ネコよりも側面に位置する眼窩や発達した矢状稜など、ネコとは異なる特徴がある事が分かります。頭はそういった部分を意識しつつ描きました。
 体は、非常にがっしりしていて筋肉質なのが骨格から分かるのでその様に描きましたが、特に根拠無く蹠行性にしてしまいました。複数の復元された組み立て骨格を見ると全て趾行性に見えます。
"The Big Cats and Their Fossil Relatives"という本に載っている復元画家・Mauricio Anton氏のイラストでは、Barbourofelisが蹠行性で描いてあるので、こちらには何か根拠となる説があるのかも知れません。
後付けな理由だと、がっしりした体付きから待ち伏せ型のハンターである事ははっきりしており、また獲物を抑え付ける力・短時間で仕留める犬歯を持っている為、走るスピードをそれ程必要としない蹠行性でもおかしくはないとも言えます。
でもこれは骨格を調べての話では無いので、復元と言うには苦しいかもしれません。
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参考にした資料
・"The Big Cats and Their Fossil Relatives: An Illustrated Guide to Their Evolution and Natural History"
Alan Turner, Mauricio Anton
・"After the Dinosaurs: The Age of Mammals"
Dnald R.Prothero
・"Barbourofelis (Nimravidae) and Nimravides (Felidae), with a description of two new species from the late Miocene of Florida"
(Journal of Mamalogy, Vol.62, No.1, 1981)
Jon A. Baskin
(イラスト・文 meribenni)


2 件のコメント:

  1. 系統的には、ネコ科の直ぐ隣なんですね。
    蹠行性復元も、犬亜目に犬やクマがいるように、
    ネコ亜目にクマに近い体形や生態の動物がいても
    不思議じゃないでしょうし。
    Mauricio Anton氏の哺乳類のイラストは良いですよね。
    Mauricio Anton氏がイラスト担当された本は
    よほど高額だったり、イラストがごく少数なのが
    分かっている時意外は、即注文です。
    (ふらぎ)

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  2.  ネコ科のXenosmilusも復元骨格が蹠行性になっているので、突飛な復元では無いのかも知れません。
    Homotheriumも昔はずんぐりした体で蹠行性とされてましたもんね、今はすらっとした体に趾行性の復元ですけど。

     Mauricio Anton氏の哺乳類は本当に素晴らしいですよね。鉛筆描きのイラストが特に好きです。
    私も、氏がメインでイラストを担当している本は大体買っています。
    (meribenni)

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