アンダルガロルニス・ステウッレティ
Andalgalornis steulleti
頭高 約1.3m
Andalgalornis steulleti
頭高 約1.3m
生息地 南米
時代 中新世~鮮新世初期
「恐鳥」として紹介される事もあり、また、絶滅した大型の飛べない鳥としてディアトリマと並び紹介される事も多いフォルスラコスの仲間です。人間の大人が見上げるような大きさの仲間もいるフォルスラコス類の中では、頭の高さが約130cm前後と、中型の部類になります。
最初はフォルスラコスを描こうと思ったのですが、改めて資料を調べてみると、フォルスラコスについては全身骨格図はあるものの、手持ちの資料とネットでは組み立て骨格が見つからない。ここ10年ほどのあいだに知名度があがり、書籍やテレビ番組等ではフォルスラコス類としては本家フォルスラコスよりも目立つ存在になりつつあるティタニスを候補にしてみたのですが、こちらは全身骨格があり、ネット上に画像もあるものの、アングル等の点でちょっと使いにくい。という事で、あまり知名度はありませんが、実際にシカゴ・フィールド博物館で展示を見たことがあり、その時に画像も撮っていたアンダルガロルニスになりました。
他のフォルスラコス類では確認出来ていませんが、アンダルガロルニスの後肢の第2指(接地している3本の指の一番内側)は、カーブの強い鍵爪形状になっているのが面白いです。そういえば、フォロラコス(フォルスラコスに非ず)っていたよな、と思って調べたところ、フォロラコス属は現在はアンダルガロルニス属等に含まれて、無効名になってしまっているようです。以前、『SF巨大生物の島』版フォロラコスのフィギュア商品原型を製作した事があるので、ちょっと残念だったり。
他のフォルスラコス類では確認出来ていませんが、アンダルガロルニスの後肢の第2指(接地している3本の指の一番内側)は、カーブの強い鍵爪形状になっているのが面白いです。そういえば、フォロラコス(フォルスラコスに非ず)っていたよな、と思って調べたところ、フォロラコス属は現在はアンダルガロルニス属等に含まれて、無効名になってしまっているようです。以前、『SF巨大生物の島』版フォロラコスのフィギュア商品原型を製作した事があるので、ちょっと残念だったり。
アンダルガロルニス全身骨格。
シカゴ・フィールド博物館にて撮影。
シカゴ・フィールド博物館にて撮影。
:
主な参考資料
・Alvarenga, Herculano M. F. & Hofling, Elizabeth (2003): Systematic revision of the Phorusrhacidae (Aves: Ralliformes). Papeis Avulsos de Zoologia 43(4): 55-91
・「Extinct Animals An Encyclopedia of Species that Have Disappeared during Human History」Ross Piper
・「Magnificent Mihirungs」
オーストラリアの絶滅した大型の飛べない鳥・ドロモルニスに関する本。ドロモルニス類以外の絶滅した大型地上性鳥類に関する記述もあり、参考になります。
・「南米に君臨した巨大肉食鳥」Larry G.Marshal
別冊日経サイエンス「地球を支配した恐竜と巨大生物たち」収録
・Alvarenga, Herculano M. F. & Hofling, Elizabeth (2003): Systematic revision of the Phorusrhacidae (Aves: Ralliformes). Papeis Avulsos de Zoologia 43(4): 55-91
・「Extinct Animals An Encyclopedia of Species that Have Disappeared during Human History」Ross Piper
・「Magnificent Mihirungs」
オーストラリアの絶滅した大型の飛べない鳥・ドロモルニスに関する本。ドロモルニス類以外の絶滅した大型地上性鳥類に関する記述もあり、参考になります。
・「南米に君臨した巨大肉食鳥」Larry G.Marshal
別冊日経サイエンス「地球を支配した恐竜と巨大生物たち」収録
(文・イラスト ふらぎ)