Sharovipteryx mirabilis
シャロビプテリクス ミラビリス
全長20cmキルギスタン
三畳紀後期
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手足に張った膜で滑空する事が出来たと考えられている爬虫類です。その特徴から翼竜の先祖という説がある一方で、翼竜とは直接には繋がらない、より原始的なプロラケルタ形類の一つという説(1)も有力視されているようです。プロラケルタ形類には、水棲適応のタニストロフェウス等が含まれています。
恐竜に関しては、研究や発見の進展に従う復元の変化についてニュースになる事も多いですが、当然、他の古生物に関しても様々な研究・発見がされています。今回のシャロビブテリクスも滑空時の手足の広げ方、膜の形に幾つかの説があります。今回は、その中で2006年に発表された論文(2)を参考にしています。
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主な参考資料
・(1) "An evaluation of the phylogenetic relationships of the pterosaurs among archosauromorph reptiles."
David W.E. Hone and Michael J. Benton (論文自体は未入手。要旨と関連の記述を参考にしています)
・(2) "Flight of Sharovipteryx mirabilis: the world's first delta-winged glider." Journal of Evolutionary Biology.
Dyke, G.J., Nudds, R.L. and Rayner, J.M.V. (2006).
・「THE PTEROSAURS」 David M.Unwin(2006)
・「翼竜」 ペーター・ヴェルンホファー
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(イラスト:ふらぎ 文:ふらぎ)
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures)