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2011年9月22日木曜日

スタレクケリア Stahleckeria potens
















Stahleckeria potens
スタレクケリア ポテンス

ブラジル
全長 約4m
三畳紀中期

:
スタレクケリア(スターレッケリア)は、ペルム紀から三畳紀にかけて繁栄したディキノドン類の中でも大型の動物の一つ。ディキノドン類は哺乳類へとつながる系統の中の獣弓類に含まれる動物群で、恐竜ではありません。スタレクケリアと同程度、またより大型のディキノドン類は、アルゼンチンより発見されているIschigualastia イスキグアラスティア(イスチガラスティア)が知られています。さらに大型のディキノドンと想像されてれいるものにエレファントサウルスがありますが、こちらは発見されているのが頭部の一部と断片的なため、全身のプロポーションは分っていません。

ディキノドン類は、同じ単弓類の多くが姿を消したペルム紀末の大絶滅を生き残り、その後の三畳紀の間に巨大化するものが数多く現れました。植物食であったと考えられています。

今回のイラストは、チュービンゲン大学での展示を主な参考に描いています。
















スタレクケリア(2011年 チュービンゲン大学にて撮影)


















イスキグアラスティア(2010年 東京「世界最古の恐竜展」にて撮影)



:
主な参考資料

・"Die Saugerahnlichen Reptilien" Frank Westphal

・"Staheckeria lenzii, a giant Triassic Brazilian Dicynodont"
  Romer, Alfred S. and Price, Llewellyx I.

・「恐竜大図鑑-古生物と恐竜-」(ネコ・パブリッシング社)

・「哺乳類型爬虫類」(金子隆一 朝日選書)


(イラスト・文 ふらぎ
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures」)

2011年8月18日木曜日

オフィアコドン Ophiacodon mirus
















Ophiacodon mirus
オフィアコドン ミルス

北米
全長 1.6m
 ペルム紀前期

:

哺乳類の遠い先祖の系統とされる単弓類、以前は哺乳類型爬虫類と言われていた動物群の一種。その中でもオフィアコドンが属するペリコサウルス類は、ディメトロドンが属するスフェナコドン類やエダフォサウルス類も含まれており、ペルム紀前期に繁栄した動物群でもあります。。
オフィアコドンは、その名前の由来の「ヘビの歯」にもあるように、細い歯を持っており、そこから主に魚を捕食する半水棲動物説がある一方で、縦に高く、横幅の狭い頭部が水中での捕食には向かない、また比較的しっかりとした四肢から、主に陸上で生活していたのでは、という説もあります。
今回は、陸上生活説に基づいてイラストを描いてみました。陸上での行動を想定して、胴体は少し細めにしています。


オフィアコドンには現在複数種が報告されており、今回参考にしたフィールド博物館の骨格はmirus種になります。全長は1.6m。これが最大と言われるmajor種だと全長2.6mになると言われています。

















(全身骨格 2007年 シカゴ・フィールド博物館にて撮影)


主な参考資料

・"Encyclopedia of Paleoherpetology. Pelycosauria" ROBERT R.REISZ


(イラスト・文 ふらぎ
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures」)

2010年3月2日火曜日

ロトサウルス Lotosaurus adentus


ロトサウルス Lotosaurus adentus

三畳紀中期 中国
全長約3m

「サウルス」とついていますが、恐竜ではありません。
「サウルス」というのは、恐竜以外の脊椎動物の学名にも
多く使われています。

ロトサウルスは、1981年の中国の恐竜展以来、
何度か恐竜博で全身骨格が展示され、現在は
福井県立恐竜博物館にも展示があるので、
マメにイベントや博物館に行っている方なら、御馴染の
と言っても良いはずなのに、影が薄気な感じ。
イラストは、恐竜博物館の骨格を若干補正しつつ
ほぼそのままトレースして描いてます。

その後、研究はどうなっているのか、
興味のある古生物。
手持ちの資料だと、1981年の恐竜展と
2004年の恐竜博でキャプションがほぼ一緒。
特に新発見・学説が無いのかなぁ。
記載論文とか見てないので、産出部位も
良く分からないから、全身骨格がどこまで正確かの
見当がつかない。
本当にこんなにしっかり直立?
同じクテノサウルス科(?)の中では、アリゾナサウルス
Arizonasaurus babbitti)が比較的有名(と思う)で、
これは論文に産出部位も載ってますが、
それによると前後肢がバッサリ未発見
(ついでに、資料によって頭骨形状が違うのも不思議)。



*追記
その後、この記事をご覧になった方から
ロトサウルスの論文のデータを頂きました。
記事にしてみて良かったです。
中国語の論文なので詳細は分かりませんが、
何となく読める文章や添付の画像を見る限り、
かなり良い保存状態の標本が複数発見されているようです。

(イラスト・文 ふらぎ)
(以上、こちらより転載)