Effigia okeeffeae
エフィギア オケエフェアエ
全長 約2m
北米
三畳紀後期
小型獣脚類・コエロフィシスの化石が大量に見つかった事で知られるゴースト・ランチで発見された動物で、恐竜ではなく、現生のワニに繋がるクルロタルシ類に属します。クルロタルシ類には、アエトサウルス類やラウイスクス類、フィトサウルス類等も含まれますが、その中で現在まで生き残っているのがワニの仲間です。
恐竜のようなプロポーションとクチバシ状の吻部を持ちながら、恐竜よりもワニに近い系統の動物という事で、発表時には話題になりました。現在では、2010~2011年に開催された「世界最古の恐竜展」で全身骨格が展示されたシロスクス等,似た特徴を持つ近縁種の存在も広く知られるようになっています。
シロスクス復元骨格(2009 世界最古の恐竜展)
今回のイラストは、 "The anatomy of Effigia okeeffeae (Archosauria, Suchia), theropod-like convergence, and the distribution of related taxa."の骨格図を元に描いています。
いかにも恐竜な姿ですが、頭骨は恐竜と比べても奇妙な形をしており、どこか恐竜とは違う微妙な雰囲気が出せればと思ったのですが、なかなか難しいです。
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主な参考資料
・"The anatomy of Effigia okeeffeae (Archosauria, Suchia), theropod-like convergence, and the distribution of related taxa ; "Nesbitt, Sterling J.(2007)
・「世界最古の恐竜展」図録
(イラスト・文 ふらぎ)
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures」