![](http://2.bp.blogspot.com/-qWikwq8fPqc/UEWqWgIa5UI/AAAAAAAAAdc/3pWAAPzv78E/s400/%E6%81%90%E7%AB%9C.%E5%8F%A4%E7%94%9F%E7%89%A9.%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%88.%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%BF%E3%83%B3.jpg)
Anatotitan copei
アナトティタン コペイ
(Edmontosaurus annectens エドモントサウルス アンネクテンス)
全長 ~13m
北米
白亜紀後期
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●アナトティタンはエドモントサウルス?
今回のイラストは、ニューヨーク・アメリカ自然史博物館に現在アナトティタンとして展示されている全身骨格をベースに描いています。
![](http://1.bp.blogspot.com/-qaDF-1nLSV8/TzpHMULbpYI/AAAAAAAAAVg/BVBjUflHBpE/s400/aR0017920s-.jpg)
(アメリカ自然史博物館にて2011年撮影)
この骨格に関しては、恐らく世代ごとに覚えている名前が違うかと思います。私が子供の頃はアナトサウルスでしたが、それ以前はトラコドンという呼び方が一般的でした。そして現在、アメリカ自然史博物館での表記はアナトティタンになっています。ですが、少し前からアナトティタンはエドモントサウルスに含まれるのではないか、という説が有力になりはじめ、2011年に発表された説では、エドモントサウルス・アンネクテンス(Edmontosaurus annectens)の成長&より年をとった個体という事になっています。
![](http://4.bp.blogspot.com/-ap4RjJlpycI/TzpFaQuq8EI/AAAAAAAAAVI/DL_cnU_FmgM/s400/ed.jpg)
エドモントサウルス(イラスト: ヤマモト)
個人的には、アメリカ自然史の骨格は子供の頃から何度も本等で見たもので、なおかつ復元の古さはあるものの綺麗な組み立て、加えて他のエドモントサウルスとは違う魅力を持つ頭骨等と、思い入れのある展示骨格です。アナトサウルスからアナトティタンに学名が変わった時に驚いたものですが、アナトティタンという名前は良い響きでもあるので、この名前が消えるのは惜しい気もします。
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主な参考資料
・"Cranial Growth and Variation in Edmontosaurs (Dinosauria: Hadrosauridae): Implications for Latest Cretaceous Megaherbivore Diversity in North America"
Nicolas E. Campione, David C. Evans, 2011
・「恐竜博2009 砂漠の奇跡!」 公式カタログ
・「Horns and Beaks」(INDIANA Uniniversity Press)
角竜とハドロサウルス類の専門書。2007年時点までのアナトティタンの学名の変遷についての、詳細な記事があります。
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(イラスト:ふらぎ・ヤマモト 文:ふらぎ)
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures)