Anzu wyliei
アンズー・ウィリエイ
全長:約3.5m
発見地:北米
時代:白亜紀後期(約6600万年前)
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ニワトリのようなトサカを持つ恐竜・オヴィラプトルに近い種類で、このグループの中では比較的大型です。近年、オヴィラプトルの仲間には羽毛が生えていることが判明し、アンズーの体や腕にも羽毛が生えていたと考えられています。
学名には、メソポタミア神話に登場する怪物、「アンズー」の名前が付けられました。その腕はワシの翼のようにたくましく、頭にはライオンのタテガミのように立派なトサカがあり、まさしく「アンズー」の名にふさわしい姿でした。
化石は泥岩層から発見されたため、海岸平野の湿地に生息していたと考えられています。また、歯のない大きなクチバシを持っていることから、植物や小動物や卵など、なんでも食べる雑食だったようです。
(イラスト・ふらぎ、解説文・ラクティア)
主な参考文献
・Lamanna,
Matthew C., et al. "A New Large-Bodied OviraptorosaurianTheropod Dinosaur
from the Latest Cretaceous of Western North America." PloS one 9.3
(2014): e92022.