オオツノジカ
Megaloceros giganteus
メガロケロス・ギガンテウス
(オオツノジカは和名。学名はMegaloceros giganteus)
(オオツノジカは和名。学名はMegaloceros giganteus)
肩高:2.1m
発見地:ヨーロッパ~北アジア、アフリカ
時代:更新世後期
最終氷期を生きた史上最大のシカ、それがオオツノジカです。その名の通り非常に大きな角をもち、その大きさは横幅3.5m、重さ40kgにもなりました。この大きな角は異性に対するアピールや、同性に対する威圧・闘争に使用されていたようです。
オオツノジカが生息していた時代には新人も生きており、1万7300年前に描かれたとされるフランス・ラスコーの壁画にはオオツノジカと思われる姿があります。
形態および骨・歯から抽出したDNAを用いた系統解析を行い、オオツノジカがヨーロッパに現在生息するダマジカに近縁である、とした研究結果があります。
オオツノジカは約40万年前に地球上に現れ、約8000年前に姿を消しました。シベリアからは7700年前のものとされる化石が見つかっています。絶滅の原因としては、人類による狩猟や環境の変化など、様々な説があります。
(イラスト・ふらぎ、文・Kris S.)
*今回は、オオツノジカの解説文は、大学で古生物学を専攻する Kris S.さんにお願いしました(ふらぎ)。
*今回は、オオツノジカの解説文は、大学で古生物学を専攻する Kris S.さんにお願いしました(ふらぎ)。
全身復元骨格・2009年・ブリストル市立博物館にて撮影
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主な参考資料
Lister, A.M., Edwards, C.J., Nock, D.A.,
Bunce, M., van Pijlen, I.A., Bradley, D.G., Thomas, M.G. & Barnes, I.
(2005): The phylogenetic position of the 'giant deer' Megaloceros giganteus. Nature 438, 850-853.