
2011年10月3日月曜日
デスモスチルス Desmostylus sp.

2011年7月7日木曜日
クバノコエルス Kubanochoerus gigas

2011年7月1日金曜日
シノニクス Sinonyx jiashanensis

シノニクスを含むメソニクス目は、鯨類の直接の祖先の一群として長年重要視されてきましたが、ここ20年ほどの間の新発見や分子解析等、化石・現生動物双方の研究から、現在では鯨類の先祖という地位からすべり落ちてしまいました。とはいえ、meribenniさんの解説にもある通り、なかなか個性的な頭骨や蹄に近い形状をしていたとされる足等、復元の題材としては魅力的な動物である事に変わりありません。
(ふらぎ)
2010年10月17日日曜日
キロテリウム Chilotherium pugnator

キロテリウム・プグナトル
日本
中新世
2010年8月31日火曜日
ゴンフォテリウム Gomphotherium annectens

その特別展に向けて、瑞浪市周辺で化石が発見された絶滅哺乳類の復元イラストの制作依頼を受けました。
そのうちの一つが、このGomphotherium annectensです。これ以外にも、数種類の絶滅哺乳類のカラーイラストを制作中です。
特別展で展示されるので、お近くにお住まいの方は是非見にいらして下さい。
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(イラスト・文 meribenni)
2010年5月28日金曜日
カンディアケルヴス Candiacervus sp.

2010年5月18日火曜日
デスモスチルス Desmostylus sp.

犬塚復元は、四肢が体幹から横に張り出した側方型の体型なのに対し、ドムニング復元は四肢が体の下に伸びる下方型の体型に復元されています。
2010年4月18日日曜日
ニホングリソン (オリエンシクティス) Oriensictis nipponica


上が現生種、下がニホングリソンです。よく分からないまま描いていたので、今見ると現生種のイラストも歯はおかしいのですが、ツッコミは下のニホングリソンのみで。
1)ニホングリソンの下顎p4は単一咬頭。
2)上顎犬歯の溝は下顎犬歯の突出部と対応関係にあるので、口を閉じた状態では全く見えない。
3)上顎m1は下顎m1m2の間くらいに被さる様な対応関係。下顎歯列が少し長いかなぁ。
あとは、歯の上下の対応は互い違いなのでその辺りに気を付けてみて下さい、との事でした。
手直ししたラフを見て頂き、概ね良しとされました。
追加のアドバイスとして、
1)ニホングリソンは肉食傾向が強く、そういった種の犬歯歯根は鼻腔の上の方まで達しているので、その質感が出せると良い。
2)肉食傾向が強いので側頭筋が発達していたはず、恐らく脳頭蓋の天辺に矢状稜があると良い。
3)普通の食肉目(グリソン含む)の下顎犬歯は、獲物に引っ掛けて逃がさない様に機能する為フック状に曲がっていて、上顎犬歯は割合真っ直ぐ。しかし、ニホングリソンの下顎犬歯は上顎犬歯の溝とのハサミ的な役割を備えているので、普通のグリソンほどフックがきつくない。
そのアドバイスを意識しつつイラストを完成させました。
今回の鉛筆描きのイラストを描き終わってから、後頭部が短いかも?と思い、お訊きしてみた所やっぱり少し短いそうです。
実際に研究者の方に見て頂きながら古生物を描いたのは初めてでしたが、自分では分かっていたつもりの事でも、実は全然理解出来ていなかったり、何が分かっていないのかも分かっていない状態だったんだなぁと深く感じました。また、一見それらしく描く事は出来るかも知れませんが、研究者の方無しにはしっかりとした復元画を描く事は出来ないという事も改めて理解させられました。
最後に、素人の私にもとても分かりやすい言葉や表現でアドバイスして下さった荻野慎太郎博士に、この場を借りて感謝申し上げます。有り難う御座居ました。
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参考にした資料
・"New middle Pleistocene Galictini (Mustelidae, Carnivora) from the Matsugae cave deposits, northern Kyushu, West Japan"(Paleontlogical Research, Vol. 12, June 30, 2008)
Shintaro Ogino, Hiroyuki Otsuka
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(イラスト・文 meribenni)
2010年4月13日火曜日
バルボウロフェリス Barbourofelis sp.

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2010年4月5日月曜日
ボロファグス Borophagus sp.

2010年3月27日土曜日
ゴンフォテリウム Gomphotherium sp.



(イラスト・文 meribenni)
2010年3月10日水曜日
エティオケタス ポリデンタタス Aetiocetus polydentatus

漸新世・東アジア
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ヒゲクジラ的な頭蓋と立派な歯列を持つ「歯のあるヒゲクジラ」、Aetiocetus属の一種です。
このpolydentatus種は特に歯の数が多く、カズハヒゲクジラという和名を付けられています(カズハ=「数歯」)。
北アメリカで発見されたAetiocetus weltoni種の保存状態の良い頭骨化石には、歯列の内側の広い範囲にわたって、現生のヒゲクジラの頭蓋に見られるのと同じ様な特徴(ヒゲに養分を送る為の血管や神経の通る孔)がある事が分かっています。
polydentatus種ではその特徴は確認されてはいないものの、同属という事で上顎歯列の内側にヒゲを描きました。
北海道の足寄化石動物博物館には、歯のあるヒゲクジラでは唯一の全身復元骨格が展示してあります。
イラストは復元された頭骨の図を基に描いています。
現生のハクジラは上顎の唇が厚く、歯が隠れてしまっている種類が多いので、このイラストではヒゲと歯が見える様に上顎の唇が薄く、口を閉じた時に発達した下顎の唇がその上に被さるヒゲクジラタイプの顔にしました。復元と言うには少しやりすぎな感がありますが、実際の所はどんな口だったのでしょう。
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参考にした資料
・"Morphological and Molecular Evidence for a Stepwise Evolutionary Transition from Teethto Baleen in Mysticete Whales"
Thomas A. Demere, Michael R. McGowen, Annalisa Berta, John Gatesy
(Systematic Biology 01 February 2008)
・"Fossil Cetacea (whales) in theOregon Western Cascades"
William N. Orr, Paul R. Miller
(Oregon Geology Vol. 45, Number 9, 1983)
・「クジラヒゲの出現‐解剖から化石へ」
澤村 寛
(勇魚49号, 2008)
・足寄化石動物博物館公式サイト
(イラスト・文 meribenni)
2010年3月4日木曜日
パトリオフェリス Patriofelis ferox

Henry Fairfield Osborn
(イラスト・文 meribenni)
2010年2月25日木曜日
アンドリューサルクス Andrewsarchus mongoliensis

始新世後期・東アジア
長さ834mmの頭骨は、これまでに発見された肉食哺乳類の中では最大級の大きさです。その為、史上最大の肉食哺乳類とされていますが、正確な大きさは分かりません。
イラストはタイプ標本の図と写真を基に描きました。下顎は発見されていないので、シルエットだけで表現しています。
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参考にした資料
・"Andrewsarchus, giant mesonychid of Mongolia"
Henry Fairfield Osborn
(American museum novitates, Number 146, 1924)
(イラスト・文 meribenni)
2010年2月22日月曜日
パキヤエナ Pachyaena ossifraga

(イラスト・文 meribenni)