Iguanodon bernissartensis
イグアノドン ベルニサルテンシス(旧復元)
全長: 8m
イグアノドン ベルニサルテンシス(旧復元)
全長: 8m
発見地:ベルギー(その他、ヨーロッパ)
時代:白亜紀前期
イグアノドンは最初に学名を付けられた恐竜です。その学名が付けられてしばらくは、鼻の上にサイのような角を持つ、いかにも「爬虫類」という姿で復元されていました。(ベルギー王立自然科学博物館にて2012年撮影)
現在の復元に近づいた、と解説しましたが、当時はまだ尻尾を引きずったカンガルー型・もしくは日本ではゴジラ型とも言われる復元スタイルが「最新」でもありました。このベルギーの展示もゴジラ型スタイルです。
2012年にベルギー王立自然科学博物館で、当時の復元のままのイグアノドンの展示を見た際、その化石の保存状態の見事さと共に、非常に精密に組み立てられた復元骨格に驚きました。もちろん復元としては古いスタイルなのですが、各関節が大きく外れる事もなく、また左右のバランスにも狂いが少ない、「綺麗」な骨格なのです。
(現在の復元を基にした作品 )
こちらは、ベルリン市立動物園内のアクアリウム前のイグアノドン像。1930年代の製作だそうですが、プロポーションや前肢の各指の長さの正確さや、顔がトカゲ型では無く、頭骨に近い形状&クチバシ状の口先など、非常に精度の高い造形で驚かされます。
:主な参考資料
・ベルギー王立自然科学博物館・ガイドブック
・特別展「イグアノドン」図録(1985年開催)
(イラスト・文:ふらぎ)
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures)