シュヴウイア デセルティ
Shuvuuia deserti
全長約60cm
モンゴル
白亜紀後期
前回紹介のモノニクスと同じ、アルバレッツサウルス類に属する恐竜です。モノニクスとの違いでもあり、またこのシュヴウイアの特徴でもあるのが、前肢の指です。第1指(親指)はモノニクスと同じように大型化していますが、第2指と第3指が非常に小さくなっていますが残っています。最初に発見された化石では第1指だけと見られていましたが、その後、林原自然科学博物館の発掘隊によって発見された化石により、第2指、第3指の存在が判りました。また、この発見により、モノニクス等、他のアルバレッツサウルス類にも小さな第2,3指があった可能性が示唆されています。さらに、このシュヴウイアはアルバレッツサウルス類の中でも、原始的な羽毛のような痕跡が見つかっている恐竜でもあります。
(3本指が確認できる標本・
大阪市立自然史博物館・特別展「モンゴル恐竜化石展」にて撮影)
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主な参考資料
・"A new specimen of Shuvuuia deserti Chiappe et al., 1998, from the Mongolian Late Cretaceous with a discussion of the relationships of alvarezsaurids to other theropod dinosaurs."
Suzuki, S, L. Chiappe, G. Dyke, M. Watabe, R. Barsbold and K. Tsogtbaatar (2002).
・「モンゴル恐竜化石展」図録
イラスト・文:ふらぎ)
(恐竜・古生物イラストブログ「Extinct Creatures)